市川大楽園製茶

日干茶葉について

< [126] 2005/10/01 >
日干茶葉について
昨年に続いて今年も日干茶葉(にっかんちゃば)造りをしています。日干葉、桶蒸し(にっかんば・おけむし)とも言って、昔は茶農家が、自家用に、蒸して、むしろの上でもんで、天日に干して乾かしたそうです、袋に入れ、蔵で保管し、熟成させるとも聞きました。今回は熟成している状態を確認しました。天日による乾燥が均一でなく、お茶の葉同士がくっついてぬれた状態のまま、袋に入れるとカビが発生して、書道の炭のようなにおいがします、これは、捨てることになってしまいます。乾燥が少々甘くても均一に乾燥されたものは、袋に入れて、置いておくと、甘い、干しブドウのようなフルーティーな香りがします。乾きすぎると、この香りはしません。一日天日で干したら夜は、重ねて盛り上げておくぐらいが、良い様です。昔ながらのお茶ですが、おばあさんも作り方を忘れていて、試行錯誤の繰り返しです。しかしできたお茶は、これが秋番茶かと思うぐらい茶色く光って、おいしそうです。飲むと薄いですが、渋みも無く、何度も飲みたくなる味です。ギャバという成分が入っているので頭がさえた気になりました。
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