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[17] 2003/09/01
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例年になく厳しかった残暑も、一息ついて、これからが、お茶の本格的においしい季節です。真夏の暑さでは、熱いお茶は敬遠しがち。気温が下がってくると、自然と暖かい飲み物が恋しくなるものです。それに、お茶のほうも、新茶の時期から次第に味がのってきて、秋を迎えると、ますますおいしくなります。どんなにしっかり保存してあっても。味は、ゆるやかに変化していきます。渋みがきつかったお茶が、なんともまろやかになったり。ぼんやりして特徴の無かったお茶が、ぐっとうまみが増していたり。新茶の時より良くなったお茶を、業界用語で、「出世した」といいます。それを期待して、秋まで、売らずにとってあって、秋から売り出すお茶もあります。体が、お茶を求めるようになったこの季節、出世したお茶を、ぜひ、飲んでみてください。