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茶畑便り12「お茶の大敵、霜対策について」

< [119] 2005/04/01 >
茶畑便り12「お茶の大敵、霜対策について」
写真の扇風機のようなものは、防霜ファンといいます。制御盤から出ているセンサーが、一定以下になると作動して、ファンをまわします。十メートルの温度の高い空気を茶園に吹き付けて、霜の付くのを防ぎます。3月の中旬前後に、スイッチを入れて刈り取りまで入れておきます。霜は晴れた日の風のないときに放射冷却によって朝、降りるのですから、昼間、天気のよい日が、霜が降りやすいのです。それでも朝、気温が下がりきらないと、「水霜」(みずじも)と行って、露は付いてぬれているけど、凍ってない状態になり、被害はありません。凍っていると茶園の表面が白く見えます、この状態に太陽が当たって温度が上がってくると、新芽が茶色く焼けて、被害になるのです。危ない日には夜中でも、茶園を回って、ファンが止まっていないか、見て回り動いてない、ファンを見つけたら、自分で、(特に夜中は修理を呼びにくいので)修理をすることになります。私も、部品が足りずに、ほかのお茶農家の人を夜中に起こして、部品を分けてもらったり、暗闇の中、ファンの付いている鉄柱に上らなければならなくなった、こともありました。雨や、曇りの日で霜は降りてないけど、気温が低くファンは回ることもあります、そんなときも、めんどうですが、電気代を惜しんでスイッチを切りに行きます。設備はあっても、管理は大変です。
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