市川大楽園製茶

茶畑便り16

< [135] 2006/12/01 >
茶畑便り16
人からお茶農家の人って、冬はどんな仕事してるのか、よく聞かれます。確かに十月末から十一月にかけての秋ならしが終ると配合肥料を畑に置く二月末までの間はまったく茶園に入らなくても、いい状態です。気温が低いので、害虫も発生せず。雑草も伸びてきません。肥料を置かなくてはいけないということもありません。私が人に答えるときは、畑の道を直したり、改植の準備をしたりすると答えます。その改植ですが、古くなった茶園を掘って、新しい茶苗を植えます。まずパワーショベルで古い茶園を掘ります。今まで大切に育ててきた茶の木を豪快に掘っていきます。幹の表面にコケが生えて古さを感じる木や、虫に芯を食われている木や反対に太い根がものすごく張っていてまだまだ元気そうな木もあります。古い茶の木を片付けた後は、天地返しといって表面の土と、深いところの土を入れ替えます。そのあとパワーショベルで表面の高さを整えたら、トラクターをかけます。うちの場合はそこに、くまでを使い手作業で穴を掘って苗を植えていきます。稲刈りのあとにとっておいた稲わらを横にしいて、乾燥を防ぎます。
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