茶畑便り13 「フタをする。」
二番茶の緑色に覆われていた茶園が、急に深緑色、もしくは赤くなっていて、驚いたことはないでしょうか。三重県では二番茶を摘採後に、すぐに低く刈りならします。お茶農家の間では、「むく」といい、葉がほとんど残らないぐらいに刈るのを、「赤く、むく」といいます。二番茶の後に、ここまで、深く刈るのは三重県お茶作りの特徴です。どの程度刈るのかは、時期が、早目か、遅めか、天候によっても違います。遅めですと、三番茶が出る期間が、短くなるので、浅く、早いうちは深く刈ります。今は赤く見えている、茶園の表面も、夏には、三番茶の新芽で、埋まり「フタをした」といいます。ただ、7月に雨が少ないと、三番茶の目の成育が悪く、なかなか「フタをしない」場合もあります、どのぐらいの深さで茶園を刈るかは、お茶農家の判断によります。 赤くむいた茶園と二番茶摘採後の茶園 |